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内装解体工事の流れ費用を解説 | 内装解体業者の選び方も紹介
2022年11月23日
「内装解体って何をするの?」「内装解体にかかる費用はいくら?」「内装解体をしたいんだけど、どんな業者を選べばいいの?」
内装解体工事と聞く機会があっても、実際の工事内容について知っている方は少ないでしょう。
この記事では、内装解体工事の流れや費用、そして内装解体業者の選び方のポイントについてご紹介します。
これから内装解体をお考えの方の参考になる記事となっておりますので、ぜひ最後までご覧ください。
内装解体は2種類ある
内装解体とは、壁や天井などは残して建物の中だけを取り壊し、中身を空っぽにする工事です。
内装解体工事には「原状回復工事」と「スケルトン工事」の2種類があります。
原状回復工事・スケルトン工事はそれぞれどのような工事なのでしょうか。
詳しく解説していきます。
原状回復工事|借りた時の状態に戻す
原状回復工事とは、建物を「貸主から借りた時の状態に戻す」工事です。
借主の都合で追加した設備は撤去し、使用中にできた傷や汚れは修繕する必要があります。
しかし、貸主との話し合いで撤去・修繕が不要になる場合もあります。
スケルトン工事|骨組みだけ残す
スケルトン工事とは、「建物が完成した時の状態に戻す」工事です。
スケルトン工事では、建物を支える柱や梁などは撤去されません。
スケルトン工事で撤去される設備は次の通りです。
● 壁
● 天井
● 床
● 設備
● 配線
スケルトン工事後は、骨組みだけの空っぽの状態になります。
内装解体の費用はどんなポイントで変わる?
内装解体の費用は、次の条件によって変わります。
● 建物面積の大きさ
● 建物の立地状況
● アスベスト除去の有無
● 産業廃棄物の量
それぞれどのような条件があるのでしょうか。
詳しくご説明します。
建物の面積の大きさ
内装解体の費用は、建物の面積の大きさで変わります。
坪単価で1万円前後が相場です。
この金額にはこのあとにご説明する「建物の立地状況」、「アスベスト除去の有無」、「産業廃棄物の量」は加算されていません。
電話料金で言う基本料金と同じです。
また、トイレやキッチンなどを撤去した場合、「撤去料」が加算されます。
建物の立地状況
内装解体の費用は、建物の立地状況で変わります。
内装解体現場前まで車両が入れない場合や、現場が上階にありエレベーターがない場合、多くの人材と工事日数が必要です。
そのため人件費や工事日数分、費用が加算されます。
アスベスト除去の有無
内装解体の費用は、アスベスト除去の有無で変わります。
アスベストを除去するには、特別な施しが必要となり、その分費用が加算されます。
この作業は高額になるので、建物にアスベストが使用されている場合は、見積り時にきちんと報告しましょう。
産業廃棄物の量
内装解体の費用は、産業廃棄物の量で変わります。
産業廃棄物とは、内装解体時に出るすべてのゴミを指します。
この量が多ければ多いほど、費用が加算されるのです。
費用は坪単価で計算され、坪当たり1万円以上必要です。
内装解体工事の大まかな流れ
内装解体工事の大まかな流れは、次の通りです。
1. 足場や養生の設置
2. 内装材(電気・ガラス・ドア・壁紙など)の撤去
3. 床材の撤去
中でも養生の設置は、念入りに行う必要があります。
周囲にほこりや粉じんが飛び散るのを防ぎ、搬入作業を行う際に傷をつけないようにするためです。
養生の設置完了後、分別に気をつけて、内装材・床材を撤去していきます。
内装解体工事終了後の流れ
内装解体工事終了後の流れは、次のようになります。
1. 産業廃棄物を処理する
2. 室内の清掃をする
3. リフォームが必要な場合はリフォームを行う
それぞれの工程を詳しくご説明します。
1.産業廃棄物を処理する
まずは、内装解体工事で出た産業廃棄物を処理します。
この時、内装解体業者に廃棄物処理の管理表「マニフェスト」を提出してもらいましょう。
マニフェストには、廃棄の流れと廃棄に関わった業者すべての名前が記載されています。
内装解体業者に依頼すればコピーを貰える場合もあります。
2.室内の清掃をする
内装解体工事終了後の室内を清掃します。
清掃をきちんと行い清潔を保っている建物は、次の利用者が見つかりやすくなります。
次の利用者に気持ちよく使用してもらうためにも、きれいに掃除しましょう。
清掃作業をしっかり行ってくれる内装解体業者を選ぶのも重要です。
3.リフォームが必要な場合はリフォームを行う
内装解体工事終了後に、修繕が必要な箇所が見つかる場合があります。
その場合、次の利用者のためにリフォームが必要です。
リフォームが必要になった場合の以下の対応について、事前に貸主と話し合いをしておきましょう。
● リフォーム費用はどちらが支払うか
● リフォーム業者はどこにするか
事前に話し合いをしておくと、トラブル防止につながります。
内装解体業者の選び方|3つのポイント
内装解体業者を選ぶ際のポイントは、次の3つです。
● 内装解体実績の多い業者を選ぶ
● 建設許可証がある業者を選ぶ
● マニフェスト提出に対応している業者を選ぶ
それぞれのポイントを詳しくご説明します。
自社施工での内装解体実績の多い業者を選ぶ
内装解体業者を選ぶ際は、自社施工の実績の多い業者を選びましょう。
自社施工での実績が多い業者ほど、工事のノウハウが豊富です。
ノウハウの有無によって、工事の仕上がりに差が出てきます。
また自社施工の場合、下請け業者の介入がないので意思疎通がしっかりでき、こちらの要望が適切に伝わります。
トラブル防止の観点からも、内装解体実績の多い業者を選びましょう。
建設業許可証がある業者を選ぶ
内装解体業者を選ぶ際は、「建設業許可証」がある業者を選びましょう。
延床面積80㎡以上(約49畳)の建物の解体工事を行うには、国から発行される建設業許可証が必要です。
建設業許可証を取得している業者は、次の国が定める5つの要件をクリアしています。
● 経営業務の管理責任者が常勤している
● 専任技術者がいる
● 契約には誠実さをもって対応する
● 工事にかかるすべての費用を支払う資金がある
● 失格要件に該当しない
事前に物件の延床面積を調べ、安心して工事を任せられる建設業許可証がある業者を選びましょう。
マニフェスト提出に対応している業者を選ぶ
内装解体業者を選ぶ際は、「マニフェスト」提出に対応している業者を選びましょう。
解体業者の中には、産業廃棄物を不法投棄する解体業者がおり、不法投棄を行った場合、依頼主が罰せられる可能性があります。
マニフェストには、廃棄の流れと廃棄に関わった業者すべての名前が記載されています。
トラブル防止のためにも、マニフェスト提出に対応している業者を選びましょう。
まとめ
すべてを内装解体業者任せにせず、工事の流れをある程度把握しておくと、トラブル防止・費用削減につながります。
また、内装解体業者選びもトラブルに巻き込まれないためには重要なポイントです。
内装解体作業のご相談は、技術・信頼に定評のある弊社にご相談ください。